【着付け教室の選び方】初めての着付け!申し込み前の注意点・メリットデメリットと必要なもの、後悔しない選び方

和深 着付け教室 注意点

「これから着物の着付けを習いたい!」と思った時に、着付け教室をどうするか悩む方が多いのではないでしょうか。
着付け教室といってもさまざまな特徴があるので、ライフスタイルや考え方に合った教室を選ぶことが大切です。また入会した後に後悔しないよう、事前の注意点などもおさえておきましょう。

今回は、着付け教室の種類や選び方のポイントなどについて解説します。
入会前に気をつけるべき点や準備するアイテムも紹介しますので、ぜひ自分にあった着付け教室を選ぶ際の参考にしてみてください。

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着付け教室の種類と特徴

着付け教室には大きく分けて以下3つの形態があります。

  • 個人レッスン
  • グループレッスン
  • オンラインレッスン

近年では、自宅で着付けを習得できるオンラインレッスンも人気を集めています。
それぞれの教室の特徴やメリット、デメリットについて詳しく見ていきましょう。

個人レッスン

先生と一対一でレッスンを受けられる「個人レッスン」
着付けの先生の個人宅や呉服店などで行われることの多い教室形態です。
先生とのマンツーマンレッスンなので、自分のペースで着付けを習えるのが最大の特徴でありメリットでもあります。苦手な部分などを重点的に教えてもらえるので、昔着付けを習っていた方の復習にもおすすめのレッスン形式です。

メリット

  • マンツーマン指導で丁寧に教えてもらえる
  • 自分のペースで着付けを習得できる
  • 苦手なところを重点的に教えてもらえる
  • 大人数が苦手な方も安心

デメリット

  • グループレッスンより月謝が高いことが多い
  • 着付け仲間とのコミュニティができにくい

グループレッスン

2人以上のグループで着付けを習う「グループレッスン」。
基本的には先生1人に対し数名の団体で受講するため、レッスン代を安く抑えられるというメリットがあります。
また、一緒に着付けを学ぶ仲間ができるのもポイント。賑やかな雰囲気で楽しく着付けを学びたい人に向いているレッスン形式と言えるでしょう。

メリット

  • 個人レッスンより月謝が安い
  • 人数で楽しくレッスンできる
  • 皆で励ましあえるのでモチベーションが上がる
  • 着物好きの仲間ができる

デメリット

  • 集団のペースで進むため周りに遅れてしまい焦ることがある
  • 休んだ回のレッスン内容がわからないまま先に進んでしまうことがある

オンラインレッスン

zoomなどのビデオ通話を使用して着付けレッスンが受けられる「オンラインレッスン」。
外出や人との対面が苦手な方にもおすすめの、新しいレッスン方法です。
Youtubeなどの動画とはちがい画面越しで先生に質問もできるのでわからないことがあっても安心。
教室に通うまでの時間や費用も節約できます。

メリット

  • レッスン代が安く抑えられる
  • 画面越しなので対面より緊張しにくい
  • すきま時間に着付けを習える
  • 教室まで通う時間を節約できる

デメリット

  • 画面越しなので細かい動きがわかりにくいことがある
  • 通信状態によって満足いくレッスンが受けられないことがある
  • 着付け仲間は作りづらい

着付け教室のレッスン形式ごとの特徴をおさえたところで、次に教室を選ぶためのポイントを紹介します。
全国には沢山の着付け教室がありますが、どの教室が1番自分に合っているのでしょうか?
教室を選ぶ際には、下記5つのポイントをチェックしましょう。

  • ひとりで着るには週に1回で平均半年~1年程度
  • 着られるまでの合計費用で比較しよう
  • 着付け教室は持ち物が多い

期間:どのくらいで着られるようになるか

「どのくらいの期間レッスンに通ったら着物が着られるようになるか」は誰もが気になるポイントです。

教室ごとにレッスン時間や回数、内容が異なるため「〇ヶ月通えば着られるようになる!」という明確な基準はありませんが、例えば週に1回のレッスンであれば平均半年~1年ほどで自分で着られるようになる方が多いでしょう。

通う期間やレッスンカリキュラムについては着付け教室のHPなどに記載されていることがほとんど。事前に目を通しておくと通う際の目安になります。

費用:入会金や月謝を確認

着付け教室に通うのにかかる費用も重要な判断材料になります。入会金、受講料、教材費など、必要となる金額を事前に確認しておきましょう。

レッスン形態や教室ごとに金額に差があるため、候補の教室の中で比較してみると良いでしょう。
比較する際には、着物を着られるようになるまでの期間の合計費用を計算して比較するのがおすすめ。
教室によっては、入会金や月謝以外に小物購入代やイベント参加費などがかかる場合も。入会前にしっかりとチェックしておきたいですね。

制度:レッスンの振替などは可能か

レッスンを休んだ際他の日に振替ができるかなど、教室の制度についても調べておく必要があります。

家庭の事情や体調不良などでレッスンを受けられなくなる事は意外とあります。休んだ分のレッスンを他の日に振り替え可能かどうかをチェックした上で教室を選びましょう。
特に子どもが小さい時などは体調不良などで幼稚園や学校が休みになることも多いもの。教室を休むことが多そうなライフスタイルの方は、なるべく融通の効く教室を選ぶことをおすすめします。

イベント:お出かけ会や交流会があるか

着付け教室によっては、ランチ会やお出かけ会など着物で参加できるイベントを開催していることも。

カリキュラムの最後に着物でのお出かけ会が予定されている教室もあり「お出かけの日までに綺麗に着られるようになろう!」というモチベーションにもつながります。
着物好きの仲間と出会いたい方や出かける目標があると練習に身が入るという方は、イベントの開催予定のある着付け教室を選ぶのが良いかもしれません。

家からの距離:通いやすい場所か

長く習い続けるには、通いやすい場所に着付け教室があることも重要なポイントです。

オンラインレッスン以外では毎週のように教室に足を運ぶ必要があるため、

  • 家から近い
  • 職場から家の帰り道


などの教室を選ぶのが通いやすくて良いでしょう。

また着付け教室は持ち物の多い習い事です。着物や着付け道具一式を持ち運ぶことも頭に入れて、自分にとって通いやすい教室を選ぶよう心がけましょう。

【着付け教室 持ち物リスト】
  • 着物
  • 長襦袢ながじゅばん
  • 肌着
  • 足袋たび
  • 腰ひも3本
  • 伊達締め2本
  • コーリンベルト
  • 衿芯えりしん
  • 帯板おびいた
  • 帯枕おびまくら
  • 補正用タオル1~2枚
  • きものクリップ
  • 帯締め
  • 帯揚げ


※詳しくは「着付け教室に通う前に準備するもの」の項目で解説

後悔しないために!申し込み前の注意点

  • 入会金と毎月の受講料以外を把握しておく
  • 着物販売会の参加について確認し、断わるのが苦手な人はない教室を選ぶ

着付け教室に実際通った人の口コミを見ると、悪い評判もたまに目にします。
中には「販売会で着物を押し売りされた」「免許や資格取得費用を請求された」などの声も..。

入会した後に後悔することがないように、事前に気をつけるべきポイントを覚えておきましょう。
注意点を確認し、下調べしてから教室を選べば安心して着付けを習い始めることができますよ。

追加費用について

入会金と毎月の受講料以外に追加費用について事前に確認しておくことが大切です。

教科書などの教材費や、着付けに使用する特殊な道具の購入が必須という教室もあります。
特に注意が必要なのが、免許や資格取得に関わる費用が必要となるケース。自分で着物を着る「自装じそう」の他に、人に着付ける「他装たそう」を習える教室で発生する可能性のある費用です。免許や資格を取得するための費用は高額になることが多いので、事前に確認しておきましょう。

追加費用について、HPの「Q&Aコーナー」や「よくある質問」に記載されている着付け教室もあります。明記されていない場合には、念のため問い合わせて確認しておくとより安心です。

着物販売会について

着付け教室のカリキュラムに「着物販売会」が組み込まれているケースにも注意が必要です。

よくあるのは「着物の勉強会」という名目で着物販売会や展示会への参加が義務付けられているパターン。確かに販売会は種類豊富な着物や帯を見られる上に染織せんしょく作家や着物の問屋とんやさんから話を聞くこともできる貴重な機会です。着物の知識を身に着けるには絶好のチャンスと言えます。
ただし、説明を聞いたり試着をしている内に着物を買わなければならないような気持ちになってしまう方がいることも事実です。先生に気を遣い雰囲気に流されてしまいそうな方は、販売会などの参加義務がない教室を選ぶのが良いでしょう。

もし販売会に参加することになった際には、勉強と割り切って「買わない」という強い意思をもって参加するか、または購入しても良い金額をあらかじめ決めてから参加しましょう。

着付け教室に通う前に準備するもの

着付け教室に通う前には、何を準備したら良いのでしょうか。
着物と帯はもちろんのこと、着付けに必要な小物も多いのでしっかりと確認しておきましょう。

ここでは着付け教室に通う際の基本的な持ち物を紹介します。
※教室により少しずつ持ち物は異なります。必ず通う教室に確認しながら準備してください。

練習用の着物と帯、長襦袢

着物の着方を習う着付け教室ですから、着物と帯、長襦袢ながじゅばんは必需品です。

着物は小紋などの普段着が練習用にはおすすめです。
帯は、はじめに名古屋帯、次に袋帯ふくろおびを習う教室がほとんど。両方とも用意しておきましょう。
長襦袢ながじゅばんも季節に合わせた着やすい物を準備します。

練習用は何度も着脱し汚れることもあるので、古着や若い頃の着物や帯を選ぶのもひとつ。
着物を持っていない方はフリマアプリや中古ショップなどで古着を購入するか、着物のレンタルサービスのある着付け教室を選ぶのが良いでしょう。
結婚式や入学式など着る予定がある場合には、着用日直前のお稽古のみ実際に着る着物と帯で着付けを練習するのがおすすめです。

肌着や足袋などの着付け用小物

肌着や足袋たび、腰ひもなどの着付けに必要な小物も準備しておきましょう。

  • 肌着(ワンピースタイプ、肌襦袢はだじゅばんすそよけのセパレートタイプどちらでも)
  • 足袋たび
  • 腰ひも3本
  • 伊達締め2本
  • コーリンベルト
  • 衿芯えりしん
  • 帯板おびいた
  • 帯枕おびまくら
  • 補正用タオル1~2枚
  • きものクリップ

着付け小物は着付けの流派などにより必要なアイテムや本数が異なるので、事前に細かく確認するのがベター。補正用のタオルの形などが指定されるケースもあるので、教室の方針に従いましょう。

帯締めなどの和装小物

帯締め、帯揚げなどの和装小物も用意が必須です。

練習用なのでそこまで気にする必要はありませんが、着物と帯に合わせた素敵な色柄の帯締め帯揚げを用意することで、着付けのモチベーションUPにつながります。
また訪問着や色留袖いろとめそでの練習では重ねえりが必要になることも。1枚準備しておくと良いでしょう。

着物用持ち運びバッグ

着付け教室に通う際に、着付けに必要な道具一式がまとめて入るバッグがあると便利です。

着物は洋服とちがい小さく折りたたむのはシワができてしまうためNG。できれば着物を二つ折りの状態で収納できるバッグがおすすめです。着付け小物もかさばるので、全て収まる収納力の高いバッグを選びましょう。
着付け教室によっては、おすすめの持ち運び用バッグが販売されていることもありますので聞いてみてください。

まとめ

今回はこれから着付け教室を習いたい方に向けて、知っておくべき情報について詳しく解説しました。
少し難しく感じる着物の着付け教室ですが、注意点をおさえておくことで安心してレッスンに踏み出すことができます。
記事を参考に、ぜひ憧れの着付け教室にチャレンジしてみましょう!

記事監修

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